きじま 戸塚本陣 様

45年前、小さな居酒屋としてスタートした「きじま」。
約10年前、その歩みに大きな転機が訪れました。これまで提供してきた料理やお店の在り方を見つめ直し、「無添加」「オーガニック」という方向へ大きく舵を切りました。

お食い初めや法事など、お客様の人生の節目節目で「きじま」をご利用いただくなかで、改めて原点に立ち返り、
「お客様や社会にどのような価値を提供していくべきなのか」
という問いと向き合いました。

その答えは、出来合いのものを使わず、安全・安心でサステナブルな素材を用い、真心を込めて一皿一皿を作ること。
人手不足が深刻化し、効率化を優先せざるを得ない飲食店が増えるなかで、「きじま」はあえてその流れとは逆を行くことを決意しました。

この方針転換には、杵島 弘晃さんご自身の想いが強く反映されています。
高校時代から食品添加物に疑問を持ち、できる限り避ける生活を送るようになったそうです。その関心は食だけにとどまらず、住宅や医療、金融など、暮らしを取り巻くあらゆる分野へ広がっていきます。

「事業においても、自分の感覚・価値観ときじまの事業をできる限り矛盾のない状態にしておきたい。」
そう語る杵島さん。会社として完全に“ウソや矛盾のない状態”を保つのは簡単ではありませんが、その軸をぶらすことなく、今日まで歩んできました。その延長線上に “電気” の選択もありました。

「世の中には再エネっぽいサービスがたくさんありますよね。でも私にとって再エネは目的ではなく手段なのです。エネルギーの選択を通じて社会の構造を少しずつでも変えていきたい。だからこそ、どの再エネを使うか、つまり“どこにお金が流れるのか”をよく考えて選びたいと思いました。」

そんな思いで杵島さんが選んだのは、グリーンピープルズパワー。
大手資本が入っていない、市民が出資して立ち上げた電力会社という点が、切り替えを決める大きなポイントだったといいます。

「スイッチをつければ当たり前に明かりがつく。でも、その電気はどこから来ているのか。私たちは生活に欠かせないエネルギーを一部の大手資本に依存して生きていていいのだろうか。そんな疑問がずっとありました。」

今後、杵島さんが目指していきたいことは二つ。
ひとつは店舗を増やすこと。そしてもうひとつは農業に挑戦することだそうです。
少しずつでも、レストランで使う野菜を自給していきたいという杵島さんの熱き想いが伝わってきます。

10年前に大きな転換期を迎えた「きじま」。
これからも「うそのない商売」という理念を胸に、さらなる挑戦を続けていきます。
そして、グリーンピープルズパワーがその歩みに少しでも力添えできることを、私たちも心から嬉しく思います。